『社会運動と若者』重版決定! & 出版記念イベント「若者の社会運動とサブカルチャー」 富永京子×鈴木謙介×阿部真大(6月19日(月)19時・大阪)

4月に刊行された『社会運動と若者』ですが、なんと重版決定だそうです。ありがたいことです。私の研究自体はとてつもなく地味なものですが、活動に参加している方々の日々の生活や運動に至るまでの経緯、日常の中での「政治」のありようが親しみやすく、魅力的に映っているからこそ手にとっていただけているのかなと思います。読み手の方にそういうことを少しでも伝えられていて、運動が身近に感じられていれば、本当に嬉しく感じます。

ジュンク堂書店
さん、ナカニシヤ出版さんのウェブサイトでも公開されていますが、大阪・ジュンク堂本店で6月19日に『社会運動と若者』刊行記念イベントを開催します。ゲストは、先日「文化系トークラジオLife」でご一緒した鈴木謙介先生(関西学院大学)、そして若者の労働問題を扱われており、富永の博論のコメンテーターをしていただいたこともある阿部真大先生(甲南大学)です。

内容は以下の告知文にあるとおりなのですが、個人的には社会運動の「社会運動」らしからぬ側面――それはエッジの効いたサブカルチャーとしての役割かもしれませんし、SNSを通じたネットワーキングという効用かもしれませんし、あるいは一種の「居場所」的機能かもしれませんが――について、「若者」という媒介を通じて、先生方にご教示いただけるととても有難く思います。もしかしたら社会運動の議論に欠けているのはこうした点に関する対話なのかもしれない、と思ったりもしています。
ご関心をお持ちの方、ぜひお越しくださいますととても嬉しく存じます。いつもお願いばかりで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


2014年以降、20代の学生を中心とした特定秘密保護法に対する反対運動や安保法制反対デモが盛り上がりました。若者による社会運動は、これまで「社会運動」「市民運動」と呼ばれてきた活動とは一線を画した音楽やデザイン、ファッションといったサブカルチャーの面でも注目を集めた点は記憶に新しいのではないでしょうか。そこでこの度は、富永京子による新刊『社会運動と若者――日常と出来事を往還する政治』(ナカニシヤ出版)を題材とし、「若者の社会運動とサブカルチャー」をテーマにトークイベントを開催いたします。

最近も、最低賃金1500円を目指す労働運動や子育て世代の運動が見られ、若年層による政治参加は様々な形で行われています。若者の社会運動とその文化は現代社会において何を示唆し、どのような社会変動を映し出しているのでしょうか? 若者をめぐる「居場所」や「情報化社会」といったキーワードを軸に、社会学者・鈴木謙介氏(関西学院大学准教授)と阿部真大氏(甲南大学准教授)との対話から、現代社会と社会運動の関係について考えます。

ジュンク堂書店大阪本店3階喫茶コーナー
2017年06月19日(月)19:00~21:00
入場料500円(当日会場にて現金でのご精算となります)
定員30名様

入場には整理券が必要となります。
整理券は、大阪本店3階お会計カウンターにてお渡ししております。
電話でのご予約も承っております。06-4799-1090

当日、登壇者の著作をお持ちならば、トークイベント終了後にサインも頂けます。


 

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