現在、いくつかのリサーチ・プロジェクトを進めています。(Sorry, this page is only available in Japanese at present…)
1)「社会運動と若者」プロジェクト(日本と台湾)
2011年以降の社会運動の中で、最も注目されてきた「若者」というアクターをみることで、単によく言われているような「新しい運動の担い手」「政治に無関心な若者たち」というだけでない、社会運動に携わる若者の、キャリアの可変性や流動性といった特性に注目しながら、これまで社会運動論や若者論が検討してこなかった社会運動の側面を検討しています。
現在、関西・関東・北海道を中心に取材をすすめる一方、日本語の書き下ろし著書(『社会運動と若者――日常と出来事を往還する政治』)を執筆中です。また、台湾の研究チームと、ひまわり学生運動(太陽花學運)との比較検討を行っています。
2)「社会運動ツーリズム」プロジェクト
3) 「社会運動のサブカルチャー」プロジェクト
「社会運動」というと、ある政治的・社会的な課題や問題意識を持った人々が陳情をしたり、デモをしたり、といった活動をイメージされる方が多いかと思います。その一方で、社会運動はある人間関係や作法によって形作られるような、「サブカルチャー」とでも言うべき側面があるのかな、というのがこのプロジェクトの最初の問題意識でした。例えば、「オタク」と言われる人々が独特の行動様式を持っていたり、「ミュージシャン」と呼ばれる人々があるしきたりの中で好きなことをやっているように、社会運動を普段からやっている人々もまた、自身の生活の中のしがらみや他者との関係の中で政治的な理念をもって生活しているのかな、と考え、その生活なり規範・作法の中身を解き明かしたいと思いました。
主な研究対象は「北海道洞爺湖G8サミット抗議行動(2008年)」でしたが、近年、対象を1)2)のように広げながら活動を行っています。修士課程から博士課程にかけて、社会運動家・アクティヴィストによる「祭典」「同業者会合」として、サミット抗議行動(サミット・プロテスト)を捉えて研究しました。現在、北海道洞爺湖G8サミット抗議行動(2008年)に関連する論文と著書、また活動家文化を形成する「離脱」や「逮捕」に関する論文を刊行しています。
Currently I conduct some research projects focusing the social movement in Japan:
1) Youth in Social Movement Subculture
2) Activist Tourism and Lifestyle
3) Subculture in Social Movement