立命館大学産業社会学部には「産業社会学会」という学内の研究コミュニティがあるのですが、そのニューズレター『さんしゃ Zapping』(通称『Zapping』)で著書紹介をしました。 こちらのURL http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=351023 (オンライン版)でも見られますが、結構書きたいことが書けたと思うのでこちらにも貼ります。見ていただけるとうれしいです。 先週から後期の講義が始まりましたが、2回生の問題関心、3回生との輪読、4回生の卒論報告、院生の調査経過報告、すべて、本当に面白く聞いています。教員になって大変なこともありますし、いろいろし […]
北海道新聞の記事――「デモって何か意味あるの?」と聞かれたら
もう一ヶ月以上前ですが、北海道新聞の「一強の行方」という企画でご取材頂きました。安倍首相が東京都議選の街頭演説で、「安倍辞めろ」コールに対して「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言したことに関してどう捉えるか、というお題に対してお答えしました。 記事は以下に引用させてもらっていますが、少し興味深いなと感じたのは、「こんな人たち」という発言によって、社会運動に参加する人々が、特定の利益や関心を持つ人々による「集団」として認識されている点です。首相が社会運動に参与している人々をこれほどまでに認識しているのは、脱原発運動、特定秘密保護法案への反対運動、安保法制への抗議行動、といった一連の […]
ウィーン大学ウェブサイトに記事――もしきみがDJ、もとい、客員研究員になろうと思ったら
9月の研究滞在につきまして、ウィーン大学日本学研究所のウェブサイトで紹介していただきました。非常に短い研究員としての滞在でしたが、とても充実していました。記事には滋賀県立大学の武田俊輔先生もいらっしゃいますが、他にも短期・長期で来られている日本の大学の先生方もおられて、普段はお会い出来ない先生方と交流できた点でもとても勉強になりました。 Websiteの記事:Goodbye to visiting Professors Tominaga and Takeda (ウィーン大学日本学研究所ウェブサイトより) Twitterでも!: Thanks to Profs Tominaga Kyoko a […]
『社会運動のサブカルチャー化』第二刷:「サブカルチャー」と「サブカル」のあいだ
『社会運動のサブカルチャー化』第二刷が届きました。これほど高額な本にもかかわらず、多くの方に手に取っていただいて、嬉しいと同時にびっくりしています。何年もかけて書いた博士論文ですし、当然、思い入れもありますが、価格も安くなく主題も多くの方にとっては親しみやすいものではありません。よくああいった本が……と、なんといいますか不思議な感じです。お買い上げくださった皆様、書評などでご紹介くださった皆様のおかげです。ありがとうございます。 先日『社会学評論』(68巻1号)に、中筋直哉先生(法政大学)による書評をお寄せいただきました。本書で論じた「日常―出来事」概念、「バックス […]
『社会学の力』と「αシノドス」に寄稿、夏の欧州滞在
最近執筆に参加した教科書・入門記事です。 本年6月に刊行された教科書、友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留(編)『社会学の力――最重要概念・命題集』(有斐閣)に寄稿しています。「社会運動」という章を書いてます。目次(http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641174306)を見ていただければわかるのですが、大変硬派なテキストで、大学院入試の対策にももちろん使えますが、気になる章をパラパラ読んで見るにのもとても適しています。全然余談なのですが、最初お話をいただいたとき「若手中心のテキストで…」とお声がけいただいたのですが、目次を見てみると […]
8月に参上する読書会・講演会(8/2札幌、8/7京都)
ちょっと別に書かなくてはならないこともあるのですが、少し落ち着いてから書く必要があることだと思っています。今回は、ゲストとして登壇する講演会・読書会の予定を告知します。お近くにお住まいの方はぜひいらしてください。 富永京子講演会「社会運動としてのツーリズム:カウンターカルチャーからサブカルチャーへ」 日時:2017年8月2日(水)16:30~18:00 会場:北海道大学国際広報メディア・観光学院メディア棟608号室(場所はこちらから) - 1990年代以降、全世界的にオキュパイ・ムーブメントやサミット・プロテストといった活動が見られ、海外からも多くの参加者が見られます。このときにたびたび問 […]
頓挫した「ハガキ職人」研究:19年前からの友人、とがわKさんによせて
※今回はあまり研究・教育に関係のない個人的な更新です。 ウェブサイト「ファミ通.com」の「コンピュータ町内会」というウェブサイトで、富永の名前が言及されています。これは、ゲーム雑誌『週刊ファミ通』の読者コーナーのオンライン版なのですが、この読者コーナーの常連投稿者として19年間活躍された「とがわKさん」という方が引退されるということで、引退インタビューが掲載されています。徹頭徹尾意味不明な上、なぜか富永の名前まで出てきます。なんで富永が関係あるかというと説明しづらいのですが…。 実は私がずっとやりたくてやっていなかったこととして、「ハガキ職人」研究があります。そのきっかけは、 […]
『社会運動のサブカルチャー化』重版決定!+福岡と東京で『社会運動と若者』読書会(東京7/22・福岡7/29)
『社会運動と若者』に続き、『社会運動のサブカルチャー化』も重版決定だそうです。ありがたいことです。この書き方は単純化しすぎですが、『社会運動のサブカルチャー化』で取り扱った生活と運動(日常と出来事、個人と組織)を強くリンクさせた3.11以前の運動と、そのふたつを切り離して捉えた3.11以降の運動(『社会運動と若者』)は、それぞれに魅力と困難を抱えています。例えば最近もバニラ・エア社をめぐる一連の動きが見られましたが、「社会運動」と銘打っていなくとも社会に対して声を上げていく行動は、今も数多く見られます。「社会を変える」そのやり方を考える際に、ぜひとも参考にしていただければとても嬉しいです。 2 […]
研究員強化ウィークス(夏は客員研究員の季節)&ナサン・マグー読書会
夏といえば客員研究員の季節(?)ですが、富永研究室でも現在、お三方の研究員の方の受け入れをしています。 – 専門研究員として4月から活動され、環境社会学・社会運動論を専攻されている藤田研二郎さん(http://researchmap.jp/fjtkjr/) – 客員研究員として平和中島財団の支援により6月から7月まで滞在される、情報学・経営学を専攻されているUniversity of Liège の Tommi Tapanainenさん(https://www.researchgate.net/profile/Tommi_Tapanainen2)  […]
『社会運動と若者』第二刷:「個人化個人化って、じゃあどうすりゃ連帯できんだよ」
『社会運動と若者』の二刷が届きました。オフィスに置いているうちにすぐなくなってしまうので、今回は私にも多めに送っていただきました(写真はそれです)。もし手に入りにくい環境にいるが、読んでみたいという方がいらっしゃれば、とみなが(nomikaishiyouze★gmail.com ★はアットマークです)までご連絡くだされば販売したいと思います。多少発送がのんびりになると思いますがそれでもよければ…。 いただいたご書評もいずれきちんと紹介しますが、ウェブでもすてきなご感想をいただいています。その中でも、この本で対象とした方々と同世代の人から頂いたご意見は最近とても印象的だったもののひ […]