助成金内定と、夏のとみながアースツアー

 最近は、私にしては珍しく?大学の仕事が少し忙しかったりします。近況報告もいろいろしたいのですが、いくつかの助成金に内定したので、まずはそちらから書こうと思います。  - 「社会運動と知識人の新たな関係性」(ソーニャ&加藤周一・若手研究者育成プログラム、立命館大学研究部)  加藤周一先生のご息女(ソーニャ・カトーさん)による助成プログラムで、立命館大学の若手研究者向けのものです。この助成をもとに、1ヶ月半ほどウィーンを拠点としながら、様々な催しや地域に顔を出す予定でいます。加藤周一先生のご本は、特に「凡人会」での講義録がとても好きです。表立った社会運動よりもライフスタイルを通じた活動を好む姿勢 […]

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6月はこちらでお話

 ふと講義中に「まだ5月か…」と言ってしまいました。学期中は大変ですが、体を壊さないようにしたいです。 ⬛合評会『歴史修正主義とサブカルチャー』(6/5, 於お茶の水大学ジェンダー研究所) http://www2.igs.ocha.ac.jp/events/2018/05/0605/  倉橋耕平先生のご著書『歴史修正主義とサブカルチャー』の合評会にコメンテーターとして参加します。とても面白いご本で、どのように貢献できるのか、まだ悩みつつコメントを考え中ですが楽しみです。 ⬛研究会「職場の人権」(6/16, 於エルおおさか) http://syokuba-no-jinken.org/ […]

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5月のお話と学会報告/4月にやったこと

こんなこと書いて誰得って感じなのですが、メモがわりに書いておきます。 ⬛ウィーン大学日本学科 パブリックセミナー(5/7, URLはこちら)  - “Protest Tourism: Solidarity and Protest of Young Japanese in the Era of Individualization” というタイトルで、ここのところ研究している「社会運動ツーリズム」について講演します。「旅するアクティヴィストたち」については、summit-hopper, inter-continental caravan といった呼称があり、オルター・グロー […]

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4/21「真夜中の補講」にて藤野裕子先生(東京女子大学・歴史学)と対談

 4月21日(土)21時から23時まで、藤野裕子先生(東京女子大学)が主宰されているインターネットラジオ番組(ツイキャスというそうです)「真夜中の補講」に出演することになりました。内容は以下のとおりで、こちらのURL(https://twitcasting.tv/fujinoyuko/)から見られますので、どうぞよろしくお願いいたします。放送内でお話する予定ですが、ちょっとしたコラボレート企画も考えてますのでぜひよろしくおねがいします。  藤野裕子先生は都市暴動の歴史学(日本近代史)について研究されていらっしゃる研究者の先生ですが、同時にこうした記事(藤野裕子「日本を考える」imidasウェブ […]

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4月のお話予定

 4月ですが、以下のスケジュールでお話します。中にはエクスクルーシブなものもありますが、一応今こんな感じのことに関心がありますよ、というお知らせも兼ねて書いておきます。遠くで開催されるものもあるので、その時期お近くにいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、お声がけいただけますと嬉しいです。 ⬛ 4/12(木)10:30-12:10 学振セミナー@立命館大学衣笠キャンパス  院生向けのセミナーで、学振申請書のコツについてお話します。図を入れて、行間をあけて……という「コツ」ももちろんですが、院生仲間と楽しくなかよく書いていけるような環境づくりについても考えていきたいなと思ってます。院生でも狙える民 […]

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2月から3月にした仕事まとめ(エッセイ、コメントなど)

 いくつか仕事をしたので備忘録がてらメモしておきます。  -『ユリイカ』3月号「特集 岡田麿里」  「変わらないことへの保守的な愛着としての青春」という題で、岡田麿里さんの『あの花の名前を僕たちはまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』評を寄せています。  岡田麿里さんの物語の面白さは、変わってしまう(そしてその変化を郊外の中で逐一監視される)主人公たちが、「変わらない」ままでいたいと欲し、再度「変わらない」ものを見つけ出す、というストーリーにあると思います。そもそも「変わらない」ものなんてない、その中で主人公たちが過去に行き着く、過去の周期的な共有をもって「変わらないこと」を繰り返そうと […]

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富永ゼミ成果まとめ(2016年度-2017年度、第一期生)

2016年度-2017年度富永ゼミ(一期生)の成果をまとめました。 【卒業論文】※そのうち、余裕があれば要約などを載せてもらうかも…… – 『コンテンツツーリズムによって満たされる心理的欲求とは――人々は聖地巡礼に何を求めているのか』 – 『若者たちの住まいのあり方―社会の仕組みから抜け落ちた彼らの行く末―』 – 『日本の芸術文化に対する意識について-シンガポールの芸術教育と芸術文化政策との比較から-』 – 『現代社会の観光における真正性』 – 『個人と国家に関する試論――個人の自由の限界点を探る――』 – 『日本の危険地 […]

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富永ゼミの研究成果を引用いただきました

   富永ゼミ一期生による2016年度グループ研究「日本礼讃番組はなぜ増加したのか」が、池田謙一編著『日本人は「変化」しているのか』第9章「ナショナリズム」(小林哲郎著)で引用されています。富永名義ではありますが、紛れもなく富永ゼミの学生による研究です。  このグループ研究は、もともと2016年度立命館大学産業社会学部の「ゼミ大会」「国際ゼミ研究交流会」で報告したもので、それを文章化したものを本ウェブサイトに掲載した所、SNSを中心に大きな反響があったという経緯がありました。研究は、過去の先行研究の蓄積の上に自分(たち)の知見を載せ、既存の理論なり分析視角を精緻化したり洗練させたり、といった営 […]

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『社会運動と若者』合評会@立命館大阪いばらきキャンパス(2月19日)

 なんと、『社会運動と若者』の合評会を大阪でもやっていただけることになりました。次回は、立命館大学大阪いばらきキャンパスでの開催となります。2月19日(月)16時30分から18時30分という、どっ昼間というほどではないですが平日夕方で、参加しづらい方もいらっしゃるかと思いますが、学生・院生・研究者・市民の皆様大歓迎ですので、ぜひぜひいらしてください。いばらきキャンパスはアクセスもよく、出来たばかりのきれいな校舎なので、そういった意味でもおすすめ(?)でございます。  コメンテーターは、高村学人先生(立命館大学政策科学部教授・御主著『アソシアシオンへの自由』『コモンズからの都市再生』)と長谷川貴 […]

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卒論を終えて――踏み台として使っていただく嬉しさ

 今学期も無事に(?)終わりました。いつもの講義に加えてゼミも持っているので、ゼミ生をはじめとした周囲の4回生が卒論を書く過程を見つつ、たまーに介入しつつ、という感じで過ごしていました。  そんな中で、ある受講生のFacebookの書き込みがとても印象的でした。  その学生さんは、海外のある地域における社会現象について研究していたのですが、それについて、日本語の非常にすぐれた博士論文がある、その研究にどうやっても太刀打ちすることができない。そういう情けなさを感じたことと、決して日本でよく知られているとは言えない社会現象に対してもこれほど長いこと検討を重ねている人がいる、そういった形で研究という […]

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