お世話になっております。富永京子です。 この度は、拙著『みんなの「わがまま」入門』を上梓いたしました。 著者は富永京子となっておりますが、多くの方との議論や対話を踏まえた語りおろしがベースとなっている本で、(多くの本はそういうものだと思いますが)皆様のお力なしではできなかった本です。原稿の修正を続けているうちになんども、いろいろなところで、さまざまな機会にお話した方々のお顔が浮かんできました。 社会運動に対して「言いたいことは分かるんだけど、ちょっとな…」と思っている方と、その抵抗感やモヤモヤの理由を一緒に考えられたらと思って書きました。 ただ、私にとってはそれ以上に、この […]
20年ぶりの土曜の夕方:今年度は毎日新聞と朝日新聞で連載
2019年度は二紙でコラムを連載します。ひとつは昨年度から続けていた毎日新聞(大阪本社版)時事ウオッチですが、こちらは隔月のリレー連載で、日曜から土曜夕刊に移ります。また、もう一紙連載をはじめますが、こちらは朝日新聞(全国版)で、「富永京子のモジモジ時評」(第一回はコチラ: https://digital.asahi.com/articles/DA3S13967932.html )というタイトルで、毎月第一週土曜夕刊に連載します。これまた偶然で、どちらも土曜夕刊です。 新聞寄稿の仕事はとりわけ好きでお受けしているのですが、なんで私はモジモジというか、ウジウジしているくせに公にものを書こうと […]
社会のどこかでまたお会いしましょう
最近記憶力が弱ってきているのですが、皆さんが入学された年月は絶対忘れなさそうです。2015年4月で合っていますよね。なぜなら、私も同じ年の同じ月にこの大学に就職したからです。ついでに言えば、私が大学に入学したのがちょうど10年前だったからです。 皆さんにとって大学生活がドラマチックだったように、私の大学生活もなかなか難しいことの連続でした。仕事で大きなミスはやらかすわ、周りの優秀な教職員の方々にはついていけないわと、「社会人」としても「教員」としても(「学者」としても?)、決して皆さんのお手本になれるような大人ではとりあえずなかったように思います。 そんな私ですが、先日、ある新聞社さんか […]
教壇から教壇への気まずい往還
今学期の講義ももうすぐ終了です。立命館では主担当科目「国際社会入門」といくつかの少人数演習を、関東では慶應義塾大学で「自由研究セミナー」を、また変革のアソシエというところで市民向けのセミナー「社会運動の組織論」を担当してました(こちらは3月8日が最終講義となりますので、ご関心をお持ちの方はぜひいらしてください。と3月7日現在で書いて効果があるものかどうかはわかりませんが……)。 関東での講義はどちらも専門に近い演習だったのですが、学生さんたちから社会運動に関わる上での生の声というか、例えば関心やモチベーションのみならず、抵抗感や葛藤を聞けるのはありがたいことでした。「やっている人」向けの講義 […]
2018年やったこと
あけましておめでとうございます。ちょっと旧年は自分でもゲンナリするくらい研究できなかった(いや、しなかった……)です。今年はさすがに崖っぷちというか……、きちんと査読論文、何より国際誌、を書かないとな、と思います。 ■2018年研究・社会貢献【論文】1)「カウンターカルチャーとしての旅 – 社会運動のツーリスティックな側面を通じて」『立命館言語文化研究』29(3): 175-190.(査読あり)2)「社会運動のメディア・リテラシー――日常からの逸脱か、それとも日々の延長か」『世界思想』45: 86-90.(依頼あり)3) 「若者のライフスタイル運動との連携の可能性ーー欧州の消費者運 […]
Kyoko meets Inoshishi-kun [2]
【前回までのあらすじ】富永に会いに行ったものの見つからないイノシシくん。卒論指導をしようと試みるも基礎知識が乏しく、どうしたものかと思っていたところに、生協で有益そうなイベントがあることを知る。イノシシくんは早速研究室を飛び出し、立命館生協に向かうことに・・・。 「イノシシですが参加していいでしょうか?」と問い合わせたところ、生協の方が暖かく出迎えてくださいました。(生協さんはとても親切で、着替えるところまで用意してくださいました。ありがとうございます。何を着替えるかは秘密ですが・・・) イベントにもちょっとずつ人が集まってきています。飯田先生もいらっしゃったので、イノシシくん、さっそくテキス […]
Kyoko meets Inoshishi-kun [1]
新年あけましておめでとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか?富永のところにはたまに干支の動物がいらっしゃるのですが、今年はイノシシくんが来てくれました。 山の近くで緑の多いキャンパスに、イノシシくんも故郷を思い出して興奮気味。ちなみにイノシシくんは着ぐるみレンタル・ノースランドペペさんから送られてきたそうです。毎年お世話になっております。 富永が見当たらず、研究室で待っていればいずれ来ると踏んだイノシシくん。最近富永はハガキ職人(雑誌に投稿をする人)の調査をしているらしく、メディア論の教科書があったので、少し借りて読むことにします。すると、一人のお客様がいらっしゃいました。 お話 […]
保護中: 国際社会入門(第12回, 12/19)課題
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10月からはこちらで講義とお話
10月後半から12月までの講義とお話予定のなかで、一般に公開しているものを並べています(非常勤での講義なども混ぜていますが、ここにあるものは、受講生の方々の許可をいただいて、基本的には参加自由にしています。資料準備等の予定もございますため、参加希望の方は富永 nomikaishiyouze_gmail.com (_は@に変更でお願いします) までご連絡いただけますと有難く存じます)。 – 慶應義塾大学 日吉キャンパス「自由研究セミナー」(隔週金曜日、次回は10/26(金)13:00-16:00) 少人数での文献購読です。10月中は、田村哲樹・松元雅和・乙部延剛・山崎望著『ここか […]
夏のウィーン滞在:私の心の中の「小姑みたいなやつ」
8月から9月までウィーンで過ごして、ようやく先日出張報告書を大学に提出しました。証憑書類やらなんやらをまとめてしまったら時間が経ってしまって…。今回の滞在は、2018年度 ソーニャ・カトー&加藤周一・若手研究者育成プログラムによるものでしたが、一部に科研費、公益財団法人高橋信三奨学金を使わせていただいています。 実は、来年度はウィーン大学でサバティカルの期間を過ごすので(ただ、調査や講演で日本に帰ってくることはそこそこありそうなのですが)、ウィーン大学の先生方や学生・院生の方々、ソーニャ・カトーさんと交流ができ、とくに、ウィーンの社会運動や自治空間について多くを知れたことは、自 […]