8月某日、都内某所。そこには、夏休みにもかかわらずどこにも行けない一人の女の姿があった。欧米気分を味わうために、砂糖たっぷり、カラフルな「すごいケーキ」を作ろうと精を出す富永。完成形が見えなさ過ぎて危なっかしいことこの上なし!
「南極ケーキ」(仮名。もうこの時点で欧米じゃないじゃん…)を作るために、アガーとブルーキュラソーで海の部分を作った富永。つぎは、氷の部分を作ります。
【左からアイシング用砂糖、ホワイトチョコレート、生クリーム】
基本的には、この上にぷるぷるした海を乗っけるわけですから、冷えると固まるもののほうがいいわけです。そう考えると、生クリームは少し難しいかもしれませんね。チョコレートもいいのですが、やはり、青を強調するような色を使いたい。そこで今回は…
富永が手に持っていたのは、あまり日本のスーパーでは見慣れない感じの材料。
「それどうしたの?」
「ドイツで買ってきた(注:https://kyokotominaga.com/xxxiii-sunbelt-social-networks-conference-of-the-international-network-for-social-network-analysis-insna/)」
学会報告に行ったくせしてお菓子の材料を物色とは、見上げた根性ですね。ただ、そんなこと言っていてもケーキは出来上がらないので、今回は先に進みましょう。
富永が手に持っているのは、Wilton社の「Candy Melts(http://www.wilton.com/store/site/product.cfm?sku=pg_candymelts)」という商品です。見たところ、直径3センチ台のタブレット状色つき砂糖、といった感じ。どうやったら、自由な形状に変えることができるのでしょうか?裏面には何やら色々書いてありますが、外国語が苦手な富永には「ふっかつのじゅもん」にしか読めません。
頭をつかうことが苦手なので、O氏にお願いします。持つべきものは、ふっかつのじゅもんが読めて、こんな遊びにも付き合ってくれる友達ですね。でも、お世話になるだけでなくて、こちらも力になれるように頑張らないといけないのですが…。
O氏によると、基本的にはチョコレートと同じで、湯煎で溶かすという形でよいらしいです。では、またまたお湯を沸かして、お砂糖を溶かしましょう!
とろとろ、とはいっても、かなり粘りがあります。水飴より若干柔らかく、生クリームより硬いような印象です。うまくスポンジに塗ることができるといいのですが…ともかく塗ってみましょう。
今回は時間短縮のため、スポンジケーキは既成品を使っています。富澤商店の「スポンジケーキ(ココア)7号」(http://www.tomizawa.co.jp/shop/g/g01046700/)で作成しました。なぜココアかというと地面みたいな感じにしたかったからなのですが、今回のデザインだとあんまり意味なかったでしょうか。
なかなかナイフから青いものが外れず、うまく塗れません。普段はふざけた表情の富永も、いつしか真剣に。もう20代も後半戦なのですから、本来なら、いつもこんな感じで生活するべきではないでしょうか?
ある程度塗った後、平らに均します。ケーキ用のナイフなどがあればそれがいいのですが、ないので大きめの包丁で均しました。お砂糖が冷えて固まった後、流氷の部分を作り、うまく海水が入り込むよう、プール状にします。
じゃあ一休みしましょうか…というわけでもなく、お砂糖が冷えて固まるまでの間、さらにホワイトチョコレートを溶かす富永。まさか、また痛チョコ(注:https://kyokotominaga.com/kyoko-makes-itachocolates/)を作るわけでもあるまい。一体何をするつもりなのか?