大学院ゼミ・ジャーナルクラブの開講につきまして(2025年度版)

 2025年度大学院ゼミ(富永)はこれまでに引き続き、オンラインのジャーナルクラブ形式で行う予定です。いまのところ、学内外のM1〜ポスドク・テニュアの方が10名弱くらい参加されてます。
 修士課程の参加者は修士論文を、博士課程以上の参加者(富永も含む)は英語査読付ジャーナルへの定期的な投稿を目標としていますが、参加者の今後の研究活動のために、以下のような内容で行っていきます。

 基本的には「自分の(そして他の参加者の)研究に関連する論文・および論文誌・学問分野における最新潮流」の紹介を行う、というのが目的となります。富永も含め、国際査読付ジャーナルへの投稿を行う予定のある、社会運動および隣接領域を研究する方を参加者・報告者として想定していますが、国内誌を中心に投稿する方や修士論文・博士論文を執筆中の方も参加可能です。
 海外から参加しているメンバーもいるため、オンライン会議システム(Zoom)で行っています。日程に関しては、参加者全員で調整します。

 各週、発表担当者一人が、論文1本の紹介と近々報告・投稿する内容(こちらは国内学会・国際会議報告、論文投稿等アカデミックなものであれば何でも問題ありません)の発表を行います。

【今のところの進め方】
 雑誌・論文に関しては、Google Scholarなどで検索して最も自分の問題意識に近いものを探すということになるかと思いますが、社会運動関連に関して広く検討してみたい場合、Mobilization, Social Movement Studies, Interface , Research in Social Movementsなどでタイトル・アブストラクトを検討しながら探してもらえると良いかと思います。これまでに報告された論文も、ジェンダー論や障害学、情報社会学、観光学、政治学、地理学、人類学、日本学などのジャーナルに掲載されたもので、これらに関しても社会運動・集合行動に言及していればもちろん問題ありません。毎年、投稿予定のジャーナルの論文を取り上げられている方が多い印象です。
 人文社会科学系の研究は必ずしも英語が全てではありませんが、基本的には英語で書かれた査読付の論文、また今回はいわゆる「古典」ではなく、公刊20年以内(2000年以降)の研究を対象にいまのところやってみています。報告スタイルはレジュメで作られる方が多いですが、パワーポイント等お任せします。報告言語は英語・日本語、どちらでも問いません。

 論文誌の各領域における性格や概要(研究領域の性格上、必ずしもIFなどで示す必要はありません)、Abstract, Introduction, Previous Research, Method, Data and Results, Discussion and Conclusion の各点について説明し、論文を選定した理由、自分の研究と関連がある理由を述べた上で、紹介した論文の真似したい点、改善すべき点といった感想をまとめるといった形でまずはやってみる予定です。
 報告・投稿する内容に関しては、論文の紹介と関連して、研究内容について口頭で説明する、といった形にしています。

 また、学振などの申請時期には申請書のピアレビュー会も行っています。民間助成の申請書なども適宜ピアレビューしています。

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