先日までゼミ合宿でシンガポールに行ってきました。そのうち、ゼミ生がまたレポートを書いてくれると思います。 私の方ですが、「シノドス国際社会動向研究所」の研究プロジェクトに入れていただいて、立ち上げ準備を進めています。現在、クラウドファウンディングによってご支援を募っておりまして、こちらのサイトに詳しい情報があります(https://camp-fire.jp/projects/view/21892)。 私個人の問題意識というか目的としては、現代社会において、制度政治から民意をすくい上げ、社会を変えるはずの社会運動がなんだか怖いもの、遠いものとされ、「響かない」という点に危機感を持っています。社会 […]
Social Movement Studiesに論文掲載(質的調査を国際誌論文として書くと……)
雑誌『Social Movement Studies』に論文”Social Reproduction and the Limitations of Protest Camps: Openness and Exclusion of Social Movements in Japan”(http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14742837.2017.1279960)が掲載されました。オンライン版と冊子版でパブリッシュ時期が違うのですが、おそらく冊子版は2017年の3号になるのだと思います。内容は、博士論文を元にした著書の第 […]
『読書人』『図書新聞』に拙著ご書評(と、稚拙なリプライ)
拙著『社会運動のサブカルチャー化』、オンラインでは全然購入できず、たまに「どこに行けば読めるの」といったご質問をいただくのですが(うう……)、全然売り切れたとか焚書されたとかいうわけではないので、オフラインの書店でご注文いただけると嬉しく思います。大きな書店ではちょっと在庫があるようでございます(https://honto.jp/netstore/pd-store_0628109735.html)。スミマセン。あとは、高価な本でもございますので、大学図書館や自治体の図書館にリクエストしていただけますととても嬉しいです。 さて、11月の『週刊ダイヤモンド』に引き続き、『週 […]
著書が刊行されました(+雑感など)
平成27年度に、東京大学大学院人文社会系研究科に受理された博士学位請求論文が書籍化・刊行されました。 富永京子,2016『社会運動のサブカルチャー化――G8サミット抗議行動の経験分析』せりか書房.(Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/479670356X/ref=cm_sw_r_tw_awdo_x_m047xbTASJX43 Honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_28109735.html) 2008年に行われた北海道洞爺湖G8サミット抗議行動に参加する人々への取材を元にしながら、とりわけ左派やリベラルといったような […]
セミナー、著書の発売日、学会報告予定
ご無沙汰してます。現在はライデン(オランダ)に客員研究員として来ておりまして、ちょうど滞在も折り返し地点です。今回は文化人類学の専攻でお世話になっているのですが、同じ社会運動でもこう見えるんだとディスカッションのたびに新鮮な感動があります。最近の研究関連としては、以下のような感じです。 1) セミナー(ライデン大学) 9月22日(木)に開催されるライデン大学のセミナーで喋ります。タイトルは “The End of Alternative World”ということで、日本における近年の社会運動の意思決定や組織形成といった「バックステージ」が、どのような意図のもとでおこなわれ […]
論文翻訳版、テレビ番組出演、資金獲得など
最近はゼミ生さんによるお知らせの方が多くなってしまっていますが、研究関連活動もやっています。 まず、韓国・中央大学(Chung-Ang University)社会学部のお取り計らいにより、韓国語翻訳版の論文が刊行されました。2013年に公刊した「社会運動における離脱の意味――脱退、燃え尽き、中断をもたらす運動参加者の人間関係認識――」の韓国語版です。実は、私は韓国語が全くわからないのですが、ご感想もいただき、嬉しい限りです。 また、(私としては珍しい)テレビ出演に関してです。7月30日深夜に放映される『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』(http://www4.nhk.or.jp/jirenm […]
寒中お見舞い申し上げます(近況報告&論文刊行・学会報告のお知らせ)
この冬から春にかけてですが、台湾・花蓮にある国立東華大学(National Dong Hwa University)で客員研究員として活動することになりました。具体的には、2月24日から3月19日までです。ゲスト講義などもしますので、台湾にいらっしゃる方はぜひお声がけください。 客員研究員としてお迎え下さる先生方に、心より感謝の意を申し上げます。台湾にお邪魔しようと思った理由は、冬の京都が存外寒いから暖かいところに…ではなくて、2年前に大きなムーブメントとなった台湾の学生運動と、日本の若者による社会運動の比較をしてみたいと思ったためです。この期間で本格的な比較をすることは当然難 […]
暑中お見舞い申し上げます(近況報告)
暑中お見舞いとなにか企画をしようと思ったのですが、バタバタしていて書けませんでした。現在の大学に就職してから4ヶ月が過ぎましたが、前期は小集団授業と大学院授業を主に受け持っていました。どんなことをしたか、しているかというのは、いずれまた勤務校の学術データベース(http://research-db.ritsumei.ac.jp/Profiles/118/0011794/profile.html)などに書きたいなと思っているのですが、熱心な学生さんから学ばせてもらっています。本当にありがたいことです。 この夏はスイス・アーラウの「Centre for Research on Direct Dem […]
博士学位請求論文要旨が公開されました
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部ウェブサイトにて、博士学位請求論文の要旨が公開されました。著書としての刊行は来年度となる予定です。 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/postgraduate/database/2014/52.html 私が大学院に進学して一番良かったと感じられた瞬間は、やはり博士論文の審査会だったと思います。あの時、研究にかかわって初めて、「この時間が終わらなければいいのに」と思いました。じつはその審査の数時間前に、現在奉職している大学からの一時選考通過の通知が来たこともあって、博論の審査会は忘れられない日です。
夏の在外研究予定など
二件の研究助成に採択されました。この場にて厚く御礼申し上げます。夏は昨年に引き続きヨーロッパ・ツアーの予定です。(研究だけでなく、学務で訪問する地域もございますが…) – 富永京子「平等な政治参加を妨げる要因の研究――『理想的な政治』はつねに不平等」(公益財団法人 村田学術振興財団 平成27年度研究助成「研究者海外派遣援助」) – 富永京子「ICT(Information and Communication Technology)を用いた政治活動・社会運動に関する社会情報学的研究」(立命館大学 2015年度研究推進プログラム「若手助成」) また、8月より一ヶ […]